針のみぞ知るセカイ

漫画と海が好きです。雑記です。

ホタルイカ身投げチャレンジ(2024年3月)

はじめに

"ホタルイカの身投げ"という日本特有の現象はご存じだろうか。

産卵後のホタルイカが大量に砂浜に打ち上げられるその現象は、富山湾のみで観測される。

どうせ打ちあがってしまうので、打ちあがる前にみんなで網ですくうのが春の風物詩となっている、らしい。

 

私も存在は知っていたが、友人と話をしている中で意思が高まっていき、

今年ついにチャレンジを決意した。

 

ホタルイカが浅瀬に上がってくることを「ホタルイカが湧く」と言われ、

その中でも、取り切れないほど大発生する現象は「爆湧き」と言われる。

 

本記事は「爆湧き」を追い求めた今回のチャレンジの記録である。

 

 

目次

 

日程検討

ウェブサイトを調べたところ、身投げにはいくつかの条件があるとのことだった。

・3月~5月

新月の夜

・満潮時前後

・波がない穏やかな日

・暖かい日の夜

・南風が吹きこむ日

 

私も普段は会社勤めなので、土日が望ましい。

「土日」かつ「3月~5月」かつ「新月」というだけでだいぶ日程は絞り込まれた。

3/8金-3/9土+予備日3/10日をターゲットとする。

3/11月から普通に仕事なので、イカが取れたら日曜日の夜に帰りたい。

 

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持物検討

初めてなので、ノウハウはない。

選んだものと、感想を合わせて記載する。

 

◾️ウェーダー

 フェルトは砂が詰まりそうかな、と思ったので、

 ナイロンのラジアルソールを購入した。



<TIPS>

素材は大きく分けて3種類
①ナイロン 軽くて安いけど蒸れる
②クロロプレン 重いけどあったかい
③透湿防水 軽くて蒸れないけど高い

ソールは3種類
①ラジアルソール
②フェルトソール
③フェルトスパイク

 

友人は下記を購入していた。
結構かさばったそう。

履き比べたわけではないので、どちらがいいとも言えない

 

 



◾️防寒着 

 身投げは、マジで寒さとの戦いだった。
 若干なめていた私は無事死にました。

    スキー場をイメージしてもらうのがいいですね。

 

 上半身:ヒートテック+裏起毛セーター+ウインドブレーカー
 →死にました
  単純にウインドブレーカーが薄すぎた

 

 下半身:ヒートテック+裏起毛スエット+ウェーダー+5本指厚手靴下
 →割と大丈夫でした。

 友人は厚手のジャンバーを着ていて、無事でした。

◾️ネックウォーマー

 私は持っていきませんでしたが、必須です。


◾️ニット帽
 耳がめっちゃ寒かった。
 身投げは、スキーに行くような気持ちくらいで行くのがちょうどいいかも。

◾️ヘッドライト
 トモライトを用意。

 →使ってみたけど全く問題なし!
  ただ、暗闇で人が多いと逸れそうにはなる。
  特徴的なライトだと目立つし楽しいかも。

  友人と全く同じものだったが、それは買ってから数年経っていたので、
  モバイルバッテリーで充電しながらなんとか使用していた。

 

 

◾️ビク
 ウキがついてる活かしビクを持参。
 カラビナでウェーダーのベルトにくっつけた。
 割といい。

 

 


◾️クーラーボックス 
 私は毎年伊豆諸島に旅行に行っているのだが、

 いつも島で使っているものを持参した。

 なかなか釣果が出ず、クーラーがいっぱいになったことはいまだかつてないのだが、

 今回の旅では満杯になることを願う!



◾️ジップロック Lサイズ
 これがあると、イカを分配しやすかった。



◾️スーツケース 
 仕事帰りでスーツもあるので、大型のものを用意。

 


◾️あみ
 タモ網持って行く予定

 


◾️手袋
 防水の肘までのやつを買いました

 →深いところのイカをすくった時にあっさり肘から浸水した。

  欲望には勝てない。
  友人が持ってきていた防寒性能ありのテムレスもありかも。

  (欲望に勝てるのであれば、、、)

 

 


◾️カイロ
 足裏に貼るやつ。
 →足裏まじ大事!

  初回の偵察時には気を付けて貼っていたが、あまり有効性を感じなかったため

  それ以降貼っていなかった、、が、
  いざ沸き始めるとなかなか戻る気持ちにならず、

  気が付いたら1.5時間くらい海に入っていて芯から冷えてた。

  足裏に貼ってたらまた違ったかも!

◾️靴
 ウェーダーは履かずに様子見をすることを十分想定して、

 汚れてもいい運動靴は必須。

 

■ガスコンロ・鍋

 採ってすぐに茹でるため。

 

■ガスボンベ

 東京から持参したが、現地のコンビニでも普通に売ってた。

 

■折り畳み式風よけ

 浜は風が強かった。

 必須ではないかもしれないが、ある方が安心。

 

情報源

◾️ほたるいか掲示板:

 投稿数は少なかったが、参考にはなった。

 「〇〇にはイカなし」という情報だけでも大変役に立った。

 ※ちなみに、イカが湧いているときは皆すくうのに夢中のため、

  「湧いた」の報告は一息ついたタイミングになると思われる。

 

◾️LINEオープンチャット:

 これが一番有力な情報源だった。

 

◾️X(旧Twitter:投稿ほぼなし

 

◾️Instagram:投稿ほぼなし

 

◾️ライブカメラ

 イカが湧く可能性のある浜を見るジャストのカメラがない。

 海老江が右上遠くに見えるカメラはあり。

 カメラの制御権を取得して、最大限引いた状態で一番右に動かすと、

 うっすら海老江の浜が遠くに見えます。

 

 

◾️tenki.jp

tenki.jp

天気を2週間先まで見れる

 

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◾️風・波:windy.com

windy.app

アプリが使いやすかった

 

風と波を両方見れるのは、ホタルイカ採集にとっては必須である

無料版で十分だった

初期設定だと、「波の高さと方向」が見れないので、

「予測をカスタマイズ」からプロフィールを変更することで確認できる。

個人的には「サーフィン」がおすすめ。

初期状態では左側に単位しか表示されておらず理解できないが、

単位をタップすることで説明が表示されるため、そこでやっと理解できる。

 

1週間先までは無料版で見れる。

割と予報は変わるので、1週間前からはちょこちょこ見るようにすると良いと思う。


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旅行記スタート!

ここまでで、前段は終了です。

持ち物紹介で若干ネタバレしたような気もしますが、新鮮な気持ちで読んでください。

 

3月8日(金):1日目

18:45 東京駅集合
友人とは駅構内の、北陸新幹線の乗り換え口集合にしていたが、

南乗り換え口と北乗り換え口で少し混乱した。

早速、先行きが怪しい、、、笑

今回の旅は計3名でのチャレンジになる。

 


私は仕事終わりだったのでスーツで集合。
駅弁とノンアルを買って、新幹線へ乗車。

この後に運転が控えているため、アルコールは摂取できなかった。無念。


19:56 東京発 - 22:04富山着 の新幹線で移動した。

 

富山駅

駅前を路面電車が走っていて、驚き!

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22:30 ホテルチェックイン 荷物置く

ホテルは駅チカで大浴場が付いているホテルを選択した。

 

doubletree-toyama.hiltonjapan.co.jp


宿泊に際して、富山応援クーポンをGETした!

能登半島地震の復興支援として始まったキャンペーンである。

 

富山応援クーポンは「とやまねー」というスマホアプリにチャージして利用する形式だった。

3月中旬からは富山応援割も開始し、宿泊料金も大幅に割り引かれるキャンペーンも開始予定だったが、そちらはギリギリ間に合わなかった。

残念。

 

www.info-toyama.com


23:30 カーシェア入手
今回は夜間に現地到着し、すぐに車を借りる必要があったので、

普通のレンタカー店舗だと対応ができなかった。

そのため、タイムズカーシェアを利用して、車をGETした。

毎回借りるのも大変だし、荷物も置きっぱなしにしたいため、最終日まで一気に予約した。

マツダのCX-30

 

初回の登録は必要だったが、予約から車の開錠までめっちゃ簡単だった。

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なお、タイムズカーシェアのレンタカーの駐車スペースは立体駐車場の屋上であり、

駐車の度に屋上までランプをぐるぐる回って登る必要があった。

ただ、初回は降りるだけでも時間がかかったが、

だんだんと上達し、最後の方ですいすい登り降りすることができるようになった。



0:00 海老江到着

<今日のステータス>

新月の夜→△ 新月2日前

・波がない穏やかな日→× 波あり

・暖かい日の夜→ ×雪の日

・南風が吹きこむ日→×北風

 

 

天候:雪 波:すこしあり

大潮ではないため満潮タイミングはなし

駐車場も広く駐車もしやすかった。浜も近い。

 

車降りた瞬間に北陸の寒さにたじろいだ、、、、

海老江は、事前に相談していたアドバイザーが推していた場所。

車がちょこちょこいたが、浜には誰もいなかった。

 

堤防で真っ暗の中、釣りしている人がいてびっくりした。

ヘッドライトの電源を温存しているのだろうか、、、

 

様子見の段階でイカの兆しは無かったのでウェーダーは着ず。
友人が堤防のスロープで滑って転倒する事件が発生。

あわや海へダイブするところだった。足元注意。

次の場所へ向かう。



1:00 八重津到着
天候:雪、雨、時々落ち着く 波:すこしあり

駐車場が広く駐車しやすい。浜も近い。

 

到着時、何人かは海に入っていたが、

様子見したところイカが取れている気配はなさそう。

 

夜中、満潮時くらいのタイミングで、

車で待機してた人たちが一斉に海に繰り出す時間帯があった。

だが、イカは取れていない模様。

やはり天気が悪く波もあるためイカの接岸がないのか、、、

私は15分休憩を取らせて頂く。

休憩後、次の場所へ移動

 


3:00 岩瀬浜到着

駐車場が広いのは良いことだが、 浜も広すぎて逆にポイントが絞りにくい。

イカなし、波高し。

次の場所へ移動

 

 

3:45 水橋フィッシャリーナ

港のポイントだが、波高すぎて無理だった。

次の場所へ移動。

 


4:30 八重津到着 戻ってきた

イカなし、天気悪し

04:00〜06:00頃もイカが沸く一つのタイミングのようなので、一応待機。

私は30分休憩を取らせて頂く。

 

休憩し終わった時にはもう夜が明けていた。
眠気覚ましに少し歩いたのち、帰路につく。

 

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6:30 ホテル到着 
タイムズカー駐車場に駐車を終え、ホテルに戻ってきた。

タイムズカーシェア専用の駐車場は屋上にあるため、毎回屋上までぐるぐるとランプをクライミングする必要がある。

結構大変。

 

大浴場付きホテルのチョイスを、ここで最大限活かしたかったのだが、

即寝。
   

爆睡

 

 

 

3月9日(土):2日目

16:00 ホテル出発 (14:00予定だったがしっかり寝坊

せっかく魚のおいしい富山なので、昼飯(もう夕方だけど)はすし屋に決定!

tabelog.com

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盛り合わせを注文したが、ホタルイカ軍艦がしっかり入ってた。

白エビもおいしかった。

富山応援クーポン:とやまねーが使えた。最高!

 

 

ホテルへの帰りがけに角打ちができる酒屋さんに寄った。

150円や200円程度で試飲も可能だった。

私は運転のために飲めなかったが、友人は試飲して、

おいしかったお酒を購入していた。

tabelog.com

 

ホテルに戻り、夕寝。

 

 

21:30 ホテル出発 (当初は21:00予定でしたが寝坊しました)

ブリしゃぶを食べようと思ったが、

あいにく満席だったり閉店時間だったりしてありつけず。

 

何軒か連絡して予約できたお店に伺った。

tabelog.com

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料理を食べた後に、なんか物足りないね、という話になり、

富山名物ブラックラーメンを食すことにした。

駅前の帰り道の店舗に寄った。

 

tabelog.com

 

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0:00 駐車場出発
MONSTERチャージ、眠気を飛ばす。

 


0:30 八重津 

<今日のステータス>

新月の夜→△ 新月1日前

・波がない穏やかな日→△少しだけ波あり

・暖かい日の夜→ ×雪の日

・南風が吹きこむ日→○西風のち南風


昼間は結構豪雪
人は多かったが、イカなし

 

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今日が海に入るのが最後になるかもしれないので、ウェーダー解禁!
テトラの裏は結構遠浅だった。
テトラがないところは割と深くて、波もある。

 

謎の小魚を捕獲した。

無論、即リリース。

ただ、何か生き物がいただけで少しテンションが上がる。

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0:27 満潮

 

特にイカの気配なく、場所移動

 

途中、一度カラビナでつけていたはずのビクが流されてしまう事件が発生した。

あわてて来た道を戻ると、波間に漂うビクを発見することができた。

焦った

 



4:30 海老江
車は止まっているが、海に入っている人はなし。

ウェーダーで入ってみると、結構すぐ深くなっていた。

底も砂利で足を取られやすく、ちょっと危ない。



5:30 国分

ホタルイカ掲示板にて、前回の新月前後でちょこちょこ捕獲報告があった場所。

ウェーダーを履こうと準備していたら、

先に偵察に出ていた友人が、浜に打ち上げられたイカを1匹拾ってきた!

 

皆で初のホテルイカにテンションを上げながらもう少し探すと、

打ち上げられた海藻に引っかかってるイカをさらに1匹発見した!

(ちなみに、ウェーダーで海に入った私は1匹も見つけられなかった)

 

本来はすでに浜に打ちあがってしまったイカは、

砂を含んでしまっているため食べないことが多いが、

我々はこの2匹しか捕獲できなかったので、しっかり頂くことにした。

 

友人が持参したガスコンロをセットし、60秒ほど鍋で茹でて食す。

目玉とくちばしを取り外してから食べると、食感が良くなる。

 

友人は抜かりなく酢味噌も持参していたため、ホタルイカは酢味噌でいただいた。

少しジャリっとはしていたが、全然おいしい。

 

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ひとしきり余韻に浸ったのち、帰路に就く。

チェックアウトの時間が迫っていた。

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7:30 ホテル着

チェックアウトの時間は11:00のため、急いで就寝準備をした。
ここで寝て回復したかったが、
夜中にMONSTER入れすぎたせいで、あまり寝れなかった。


 

3月10日(日):3日目


10:30頃 起床
起きてみると、最終日にして、めっちゃ晴れてた!

そして、調べてみると夜は波は穏やかで風は南風との予報。

 

当初は日曜日の夜に帰路に就く話をしていたが、

ホタルイカの湧く条件がここに来て全て揃ってしまった。

 

私は日曜夜も延長戦を心に決めたが、友人には頃合いをみて伝え、

勧誘しようと思う。

 


11:00 チェックアウト

本日の昼は観光に充てる予定である。

 


11:30 駐車場発

 

12:30 氷見漁港市場 到着

市場食堂に向かったが、めっちゃ並んでた。64組待ち。

せっかく来たので待つことにする。

順番はネットで確認できたので、車で順番が来るまで待機。

 

tabelog.com



13:45 市場食堂 食事開始
私はブリ丼を注文したが、脂ががっつり乗っていて、めっちゃ美味かった!


また、あら汁がガスコンロの鍋で出てきて、とてもボリューミーだった。

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食ったあとは近くにあるミュージアムも見学。
干しホタルイカをお土産に購入。


15:30 瑞龍寺

入館料500円は"とやまねー"で払えたが、
御朱印代金は支払えなかった。

小銭をちょうど切らしており、なけなしの100円でこっそりと今晩の大漁を祈る。

www.zuiryuji.jp

 

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17:00 環水公園スターバックス

おしゃれだと有名なスポットを見てみる。

お茶をしながら、この後の新幹線で帰ろうとしていた友人を説得して、

完全に条件が揃う今夜も延長戦を行おうと提案。

 

友人1名は明日月曜日の仕事が早かったので、先に帰ることになったが、

幸いにももう一人の友人は明日も休みを取っていたので、了承頂けた。

私も今夜に向けて決意を新たにした。

 

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tabelog.com

 

19:00 富山駅

これからイカが湧いたら報告する、と約束し、

先に帰る友人を見送った。

 


19:30 デパートベーカリーで食料調達
とやまねーが少し余っていたので、使い切るはずがまだ余っていた。

使い切るために、とやまねー対応のコンビニを探し、

端数は眠気覚ましのMONSTERで使い切る。

案外駅前のコンビニはとやまねーが使えなかった。

とやまねーアプリで対応店舗が探せたので便利だった。

 


20:00 駐車場で仮眠
今夜の戦いに向けて英気を養う。

 


22:00 起床 出発

時間通り起きれたことにまずは一安心。

 

 

22:30 カーシェア ラスト給油

明日の朝は新幹線の時間もあり忙しいので、事前に給油は済ませておく。

車内にある給油カードを使うことで、カーシェア利用者が立て替えることなく

給油が可能なシステムだった。よくできている。

 


23:00 八重津 到着

浜を見渡したところ、明らかに前日までより人が多い!

早速偵察に向かう。

 

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歩いてみると、浜に置かれたバケツの中でイカが泳いでいた!

友人と目を見合わせて、すぐさまウェーダーを装備!

 

急いで我々も海へ入ったところ、早速友人が1匹発見!

3日目にしてようやく、泳いでいるホタルイカとの対面が叶った。

ひとしきり喜んだのち、記念撮影を行う!

しっかりと触腕の先端が光っており、とても幻想的だった。

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その後3匹捕獲したが、

ネットで見るようなクーラーボックスが一杯になるほど爆発的に湧いてはいないため、

さらなる新天地を求めて移動することにした。

つい先ほどまでは1匹捕まえただけで大喜びしていたのに、

人間の欲望とは恐ろしい。

 

とりあえず捕まえた4匹のホタルイカはペットボトルに詰めて、新天地へ。
爆湧きスポットが見つからなくても、満潮時に八重津に戻ってこようと話した。

 


00:00 海老江
イカなし、人もなし

ここで、オープンチャットで四方で沸いてるとの情報あり
移動する

 


0:30 四方
ウェーダーを装備し、海に入った瞬間に4匹ゲット!

テトラ裏まで歩くとだんだんとホタルイカは濃くなっていく。
人だかりができているところまで行くと、さらに湧いてた!

 

やはり、ウェーダーの限界まで深く海に入っている人たちが、

最も自由に網を使えるため数はすくえるが、

その人たちをすり抜けて、数多くのイカが波打ち際まで来るので、

もう場所は関係なかった。

 

興奮状態で一心不乱にイカをすくった。

1すくいで5匹とか取れると嬉しい。

興奮状態のため、深場のイカをついつい砂ごとすくってしまったり、

深く網を入れすぎて手袋が浸水したりした。

 

ひとしきりすくったところで、だんだん体が冷えていることに気が付いた。

ビクも重くなってきていたので、一度車に帰ることにした。

 

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1:31 満潮

1:40 仕分け、出発

ビクに入れてイカを泳がせている間に砂を吐かせる予定だったのだが、

逆に波打ち際の砂を吸ってしまっていたのではないかという疑問は残った。

 

ジップロックを持ってきていたので、

活かしビクからイカを移動させた。

 

こんなこともあろうかと、あらかじめ醤油を購入していたため、

半分はジップロックに醤油も入れて沖漬けにする。

 

今回は寒くて頭回ってなかったが、
ビクから移す時に、今後の山分けを想定した袋の数と量で分けておくと、

最後の分配が楽である。

 

体が冷えてしまっていたため、車の暖房で暖まったら一気に疲れが来てしまい、

これで終了でよくね?となってしまった。


オープンチャットを見てみると、

八重津、岩瀬も四方以上に爆湧きしていたようだが、そちらを確認しに行く力は残っていなかった。

オープンチャットでは、海老江は微妙だったみたいである。

 

捕獲してすぐのホタルイカを食べたいため、

国分へ移動することにした。

 


2:30 国分
到着すると、多くの人が海へ入っており、イカもたくさん浜へ打ち上がっていた。
ただ、四方ほどではない印象。

早速、お湯を沸騰させイカを茹でて食した!うまいが寒い!

私の防寒具は耐久力不足であり、友人の持参したジャンバーを借りて何とか寒さをしのぐことができた。

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2人で30匹ほど食べて満足し、片づけて仮眠をとることにした。




3:30頃  仮眠

5:30頃 起床 出発準備 

アラームの設定どおりに起床することができた。

自分でも、よくここで起きれたと思う。

 

私は出社に備えてスーツに着替える。

 

朝焼けがきれい。


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6:50 駐車場到着
急いで車内清掃。返却手続き。

3日間ありがとうございました。



7:10 富山駅到着

無事に新幹線の乗車券も発行し、ホームへ。

 

落ち着いたところで朝ごはんにしようと買ったおにぎりを見てみると、
なぜかコンビニ袋の中でMONSTERが漏れており、
MONSTER風味のおにぎりを食うことになった。

 

7:22 新幹線乗車
昨晩から都度都度飲んでいたMONSTERが作用してしまって、

私はあまり寝れなかった。

 


9:30 東京駅到着
ホタルイカを友人と分配して解散!
ありがとうございました!


 

 

最終水揚げ量集計


総計約350杯!

半分はボイル用に生のまま冷凍。

もう半分はすでに沖漬けにしてあるため、そのまま冷凍。

冷凍もしくは煮沸することで殺菌処理を行う。

 

帰宅したのちに食べてみると、イカ結構砂を噛んでいた。

して、大きめの砂もわりと一緒に沖漬けしていた、、、

 

興奮して砂ごとイカをすくっていたことがここに来て影響してしまった。

ビクの目よりも大きな砂利が、逆に残ってしまっていた。反省。


なお、ジップロックで小分けにし直す際には、

水で洗うと浸透圧が変わってしまうので、海水だけ切って入れることが注意点らしい。

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茹でると結構小さくなる。

上:ボイル 下:沖漬け

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終わりに

・夜中の海は寒い、スキー場を想定した装備で臨むこと。

・条件が合うことで、湧く可能性が高まる。

 何なら天候を見てから行くか行かないか決めてもいいかも。

・捕獲したホタルイカが砂をかまないようにする仕組みを整える必要がある。

・今回は、同時に複数個所で湧いた。

・情報戦は大事。

 

 

次回は厚着して臨みます!笑