はじめに
"ホタルイカの身投げ"という日本特有の現象はご存じだろうか。
産卵後のホタルイカが大量に砂浜に打ち上げられるその現象は、富山湾のみで観測される。
どうせ打ちあがってしまうので、打ちあがる前にみんなで網ですくうのが春の風物詩となっている、らしい。
私も存在は知っていたが、友人と話をしている中で意思が高まっていき、
今年ついにチャレンジを決意した。
ホタルイカが浅瀬に上がってくることを「ホタルイカが湧く」と言われ、
その中でも、取り切れないほど大発生する現象は「爆湧き」と言われる。
本記事は「爆湧き」を追い求めた今回のチャレンジの記録である。
目次
- はじめに
- 目次
- 日程検討
- 持物検討
- 情報源
- 旅行記スタート!
- 3月8日(金):1日目
- 3月9日(土):2日目
- 3月10日(日):3日目
- 最終水揚げ量集計
- 総計約350杯!
- 終わりに
日程検討
ウェブサイトを調べたところ、身投げにはいくつかの条件があるとのことだった。
・3月~5月
・新月の夜
・満潮時前後
・波がない穏やかな日
・暖かい日の夜
・南風が吹きこむ日
私も普段は会社勤めなので、土日が望ましい。
「土日」かつ「3月~5月」かつ「新月」というだけでだいぶ日程は絞り込まれた。
3/8金-3/9土+予備日3/10日をターゲットとする。
3/11月から普通に仕事なので、イカが取れたら日曜日の夜に帰りたい。
持物検討
初めてなので、ノウハウはない。
選んだものと、感想を合わせて記載する。
◾️ウェーダー
フェルトは砂が詰まりそうかな、と思ったので、
ナイロンのラジアルソールを購入した。
<TIPS>
素材は大きく分けて3種類
①ナイロン 軽くて安いけど蒸れる
②クロロプレン 重いけどあったかい
③透湿防水 軽くて蒸れないけど高い
ソールは3種類
①ラジアルソール
②フェルトソール
③フェルトスパイク
友人は下記を購入していた。
結構かさばったそう。
履き比べたわけではないので、どちらがいいとも言えない
◾️防寒着
身投げは、マジで寒さとの戦いだった。
若干なめていた私は無事死にました。
スキー場をイメージしてもらうのがいいですね。
上半身:ヒートテック+裏起毛セーター+ウインドブレーカー
→死にました
単純にウインドブレーカーが薄すぎた
下半身:ヒートテック+裏起毛スエット+ウェーダー+5本指厚手靴下
→割と大丈夫でした。
友人は厚手のジャンバーを着ていて、無事でした。
◾️ネックウォーマー
私は持っていきませんでしたが、必須です。
◾️ニット帽
耳がめっちゃ寒かった。
身投げは、スキーに行くような気持ちくらいで行くのがちょうどいいかも。
◾️ヘッドライト
トモライトを用意。
→使ってみたけど全く問題なし!
ただ、暗闇で人が多いと逸れそうにはなる。
特徴的なライトだと目立つし楽しいかも。
友人と全く同じものだったが、それは買ってから数年経っていたので、
モバイルバッテリーで充電しながらなんとか使用していた。
◾️ビク
ウキがついてる活かしビクを持参。
カラビナでウェーダーのベルトにくっつけた。
割といい。
◾️クーラーボックス
私は毎年伊豆諸島に旅行に行っているのだが、
いつも島で使っているものを持参した。
なかなか釣果が出ず、クーラーがいっぱいになったことはいまだかつてないのだが、
今回の旅では満杯になることを願う!
◾️ジップロック Lサイズ
これがあると、イカを分配しやすかった。
◾️スーツケース
仕事帰りでスーツもあるので、大型のものを用意。
◾️あみ
タモ網持って行く予定
◾️手袋
防水の肘までのやつを買いました
→深いところのイカをすくった時にあっさり肘から浸水した。
欲望には勝てない。
友人が持ってきていた防寒性能ありのテムレスもありかも。
(欲望に勝てるのであれば、、、)
◾️カイロ
足裏に貼るやつ。
→足裏まじ大事!
初回の偵察時には気を付けて貼っていたが、あまり有効性を感じなかったため
それ以降貼っていなかった、、が、
いざ沸き始めるとなかなか戻る気持ちにならず、
気が付いたら1.5時間くらい海に入っていて芯から冷えてた。
足裏に貼ってたらまた違ったかも!
◾️靴
ウェーダーは履かずに様子見をすることを十分想定して、
汚れてもいい運動靴は必須。
■ガスコンロ・鍋
採ってすぐに茹でるため。
■ガスボンベ
東京から持参したが、現地のコンビニでも普通に売ってた。
■折り畳み式風よけ
浜は風が強かった。
必須ではないかもしれないが、ある方が安心。
情報源
投稿数は少なかったが、参考にはなった。
「〇〇にはイカなし」という情報だけでも大変役に立った。
※ちなみに、イカが湧いているときは皆すくうのに夢中のため、
「湧いた」の報告は一息ついたタイミングになると思われる。
◾️LINEオープンチャット:
これが一番有力な情報源だった。
◾️X(旧Twitter):投稿ほぼなし
◾️Instagram:投稿ほぼなし
◾️ライブカメラ:
イカが湧く可能性のある浜を見るジャストのカメラがない。
海老江が右上遠くに見えるカメラはあり。
カメラの制御権を取得して、最大限引いた状態で一番右に動かすと、
うっすら海老江の浜が遠くに見えます。
◾️tenki.jp
天気を2週間先まで見れる
◾️風・波:windy.com
アプリが使いやすかった
風と波を両方見れるのは、ホタルイカ採集にとっては必須である
無料版で十分だった
初期設定だと、「波の高さと方向」が見れないので、
「予測をカスタマイズ」からプロフィールを変更することで確認できる。
個人的には「サーフィン」がおすすめ。
初期状態では左側に単位しか表示されておらず理解できないが、
単位をタップすることで説明が表示されるため、そこでやっと理解できる。
1週間先までは無料版で見れる。
割と予報は変わるので、1週間前からはちょこちょこ見るようにすると良いと思う。
続きを読む